企業参謀ノート[入門編]

本日は大前研一学長の「企業参謀ノート」を紹介したいと思う。「企業参謀」
のエッセンスを抽出して分かりやすく書かれたのが本書であり、非常に
とっつきづらい「企業参謀」とは雰囲気が全く異なる。
「企業参謀」はBBT大学の課題書の1つであり、2年次には「企業参謀」を
輪読会の課題書として扱い、様々な課題に取り組む。
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企業参謀―戦略的思考とはなにか(Amazonのページ)
「企業参謀」は非常に読みごたえのある本で評判が良いのだが、難しくて
理解するのが大変なのがネックである。中身が濃いことを考えれば当然
なのだが、20代の学生にとってみればちんぷんかんぷんになってもおかしくない。
そこで登場したのが本書。プレジデント書籍編集部のまえがきにはこのようにある。
1975年に弊社から刊行された「企業参謀」、そして1977年の 「続・企業参謀」
はかなりの人気の高さから、1999年には正・続合わせた「新装版・企業参謀」
として1冊の本にリニューアルされました。そしてその人気と読者からの評価
は現在も衰えることなく、毎年、販を重ねております。--中略--ところが一方、
一般のビジネスパーソンの方々がこの素晴らしい本に触れるのは、早くても
課長クラスになってからというケースが多く、「大前理論」に若くして接する人
が少ないという事実もあります。
(「企業参謀ノート」p.3)
そういうわけで、企業参謀の復習にも使えるのではないかと思う。「企業参謀」
を読む前に「企業参謀ノート」を読むことで概要をつかむというやり方もありだ。
正直「企業参謀」ナシでは大学の課題を乗り切ることは難しいだろうが、この本
はこの本で良いと思う。以下、個人的に気になったポイントを抜粋していく。
論理的思考と本質を見極める分析力―――この2つを日頃から意識して磨く
ことが、自分の言行に説得力を持たせる唯一の道なのだ。
(「企業参謀ノート」p.15)
これはまさしく言うは易し、行うは難し。
日本人の「もし~だったら?」という思考が苦手な理由の2つ目として、
2つめは言霊信仰。悪いことはなるべく考えない。悪いことを言ってしまったら
本当にそうなってしまうという強迫観念がDNAに組み込まれてしまっているのだ。
そして教育の現場がそれを助長している。親にも先生にも楯突かず、質問も
しない児童を大量生産してきたから、考えもしない日本人だらけになってしまった。そこで私は言いたい!まず、「What if~?」を考えることが、戦略的思考力を磨く第一歩なのだ。
(「企業参謀ノート」p.34)
受験生の時に「落ちる」「すべる」という表現に敏感に反応している学生が周り
に結構いたが、これも言霊信仰の1つか。
現在台湾の大学で中国語の授業を受けているが、そこでは学生は気になる
ことはすぐに質問するし、内容が分からなければ分からないと言う。もちろん私
もそうするようにしている。
中学・高校時代は授業を遮ってまで質問をするという光景はあまり見られ
なかった記憶がある。
これはBBT大学の課題をする上でも参考になる勉強の仕方。
週休2日制の人が多いと思うが、あなたは土曜日の午後、何をしているだろうか?実はその時間帯を有効に使うかどうかで、一発で差がつくんだよ。土曜の午後、4時間あったら、その4時間を「自分の頭で考える」時間帯にするのだ。例えばトルコで事業展開をするにはどうしたらいいか、インドネシアでうまくいっている
会社はどんなところか、とかね。これらは全部、ネットで調べられるんだ。

(「企業参謀ノート」p.35)
これは確か、以前に「企業参謀」を読んだときにも気になった考え方。当たり前
を当たり前で流さない思考を身につけたいもの。
友人の1人で、多くの人が疑問に思わないことを疑問に思う人がおり、彼の鋭い
考え方には感心すると同時に自分も鋭いものの考え方をしたいと思う。以下は
そういった訓練に使えそう。
2つめは、「しょうがない」と受け止めていることを毎週1つ取り上げて、「しょうが
ある」ことにするにはどうしたらいいのかを考える習慣をつくることだ。これは
換言すれば、代案を生み出す能力の開発だ。新しい策(すなわち概念)を展開
するクセをつけることで、戦略的思考が養われるというわけだ。

(「企業参謀ノート」p.59)

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